私の心情(26)-資産活用アドバイス3-アドバイザーの価値

アドバイザーの価値

 資産形成より資産活用の方が難しい

まず、グラフを見てください。これはお金との向き合い方を、その手間を運用と手法に分け、さらに誰が担っているかをイメージとして示したものです。

資産運用は、それが資産形成の手段であろうと、資産活用の手段であろうと、投資信託などを活用すれば、その手間はあまり違わないと思います。しかし、もう一つの手間はかなり違うはずです。資産形成では、資産運用をスタートさせ、それを続けるための手法が必要です。最も一般的なものは積立投資ですが、口座振替や企業型の年金などは一度決めればあとはそれほど大きな手間がかかりません。一方、資産活用では、引き出すという手間は状況に合わせて様々な引き出し方法を選定しなければなりませんし、その引き出しにあわせて資産構成を変えていくことも必要です。手法の手間は、資産活用の方が資産形成よりも大きくなります。

そのうえ、資産活用の手間の場合、加齢に伴って認知・判断能力が低下するとどんどん自分でできることが少なくなります。それを誰かにサポートしてもらう必要があります。

資産形成と資産活用の手間

 

 

 

 

出所)合同会社フィンウェル研究所

難しいからこそアドバイザー

そこにこそ、アドバイザーの活躍の余地があります。お客様が高齢になればなるほど、自身で決められなくなることが増えてきます。継続的なフォローアップが必要になりますし、場合によっては家族を巻き込んだアドバイスが不可欠になります。そして、さらには相続や事業継承といった世代を繋ぐサービスへとつながります。ということは超高齢社会だからこそ、アドバイザーが求められるということです。