私の心情(8)-年末を迎えて

2019年の年末を迎えて、今年は少し心持ちがこれまでと違っていることに気づいています。

もちろん、相変わらず12月30日になってもフィンウェルのオフィスに来て作業を行うほど、仕事以外に趣味が少ないところは変わっていませんが、今年はフィデリティ退職・投資教育研究所の仕事はすっかり影を潜めて、フィンウェルの作業が中心になっています。自分のなかで、フィンウェル研究所をどうするか本当に強く考え始めているように思います。

今年5月に立ち上げた合同会社フィンウェル研究所は、「高齢者が安心して資産を活用できる超高齢社会」を目指して活動することを標榜しています。そのために2019年は2つの大きなInitiativeをスタートさせました。高齢者の資産寿命を引き延ばすための施策の一つである資産の取り崩し、デキュムレーションの議論は、欧米に比べて日本では大きく出遅れています。そこでデキュムレーション研究会を立ち上げようと9月から準備会合を始めました。12月にも第2回の準備会合を行って、自分なりに一つの方向を見つけることができました。2020年から本格的にデキュムレーション研究会がスタートしますが、①できるだけオープンに研究会を行いながら、②議論に参加できる人の条件は「自分のためではなく人に伝えるために集まってくる人」として、③議論のインキュベーターになることを目指す、ということです。この研究会に集まって何かを学ぶのではなく、ここでは議論をすることが必須で、その結果をメディア、金融機関、FPなどそれぞれ自分の得意な分野で、それぞれの言葉で、それぞれの顧客に伝えていくことを目指します。2020年はデキュムレーションで一層の進展がなればうれしいと思っています。

もう一つが、地方都市移住です。フィンウェル研究所の年間売上高の8割程度をアンケート調査費につぎ込み、11月に実施しました。まだ分析の第1弾を済ませたばかりで、本格的な分析はこれからですが、フィールドワークも合わせて、生活のダウンサイジングや地方都市移住の必要性を議論していく土台お作りたいと思っています。2020年の1-3月はその作業が多くなりそうです。

昨年から使い始めたDAIGOの手帳は1週間が見開きになっているタイプで、その右端の日曜日の欄に毎週、To DO LISTを書くようにしています。2020年の1月5日(日)の欄には、この年末年始でやるべきことを書き入れていますが、①地方都市移住のアンケート分析、②IFAの関連資料の整理とまとめ、③1-3月の取材出張の計画立案が並んでいます。いずれも、2020年のフィンウェル研究所の活動の大切な部分を担っています。年末に寄せて、来年の考えをしっかり立ち上げておこうと思います。

2020年もよろしくお願いいたします。