私の心情(14)-地方都市移住ー奈良大和西大寺
関西東海へのHUB-奈良大和西大寺
寒い2月のある日、8時台に品川を出る新幹線を使って夫婦で京都まで来ました。ゆっくり京都でランチをして、そこから近鉄で奈良市の大和西大
寺駅に降り立ちました。
実は奈良市が移住先として注目できるという分析から、以前に近鉄奈良駅まで出向いたのですが、どうも住むには向いていない感じでした。観光地としては非常にいい街ですし、たくさんのお寺はわれわれの世代にはワクワクする場所でもあります。ただ、住む場所が見つからないって感じでした。そんなとき、奈良に詳しい人から「大和西大寺をみてきたら」といわれました。そこで、今回の取材は大和西大寺になったのです。
残念ながら移住者の方にインタビューをお願いできなかったのですが、せっかくなので駅近郊を歩いてみました。まず、駅近郊で分譲を扱う不動産屋さんがほとんどないことに驚きました。賃貸物件を扱う不動産屋さんばかりなのです。でも実際にはマンションはありましたし、駅から2分くらいの好立地に大きなマンションの開発が進んでいました。2021年春に竣工との案内もありましたが、こちらの物件は残念ながら隣の駅の不動産屋さんが扱っているとのこと。むーん、ミスった。
でもいろいろなことがわかってきました。駅の南側に降りると、駅前のロータリーの開発が行われていましたが、その先にあるショッピングセンターはかなりさびれている感じ。むーん、これじゃあね・・・。一方、駅の北側には隣接する近鉄百貨店や商業施設があって、人の流れは駅の北側に向かっています。北側に回った時に、女房は「えっ、意外に便利じゃない」って驚いていました。今急ピッチで大和西大寺駅前の開発が進んでいますし、何よりこの街は、ここを起点にして出かけるのに便利です。その一方で、駅から5分も歩くともうゆったりした住宅街になります。さらにそこから10分ほど歩くと、復原工事が動き始めている平城京の太極殿院もあって、さすが奈良。
ところで、大和西大寺駅は京都、名古屋、大阪へ近鉄電車が伸びるため、交通のHUBになっています。例えば、京都へは直通、特急電車で30分(料金は1,090円)、大阪難波へも直通急行で30分(料金は500円)、名古屋へは大和八木経由の特急で2時間(料金4000円程度)、そして近鉄奈良へは5分です。思った以上に交通の便は良いなというのが大きなポイントです。特に、買い物や文化的なイベントでは、京都と大阪に30分で行ける上、お寺や文化財が身近にある生活は退職後の我々にはちょっと魅かれるところがあります。
駅の北側で開発が進んでいる大規模なマンションなどであれば、移住するのも検討できるのはないかと思いました。