私の心情(7)-地方都市移住アンケートーその1
ついに地方都市移住アンケートの分析がスタートしました。まずは第一報を皆さまに公開します(データとしてお使いになる際にはご連絡を!)。
2019年11月に、IPSOSのパネルを使って60-69歳を対象に地方都市移住に関するアンケート調査を行いました!回答いただいた2128人のうち、以前3大都市圏に住んでいて今は地方都市に移住している人306人、現在3大都市圏に居住し地方都市への移住を検討している人536人、検討したがあきらめた人586人、移住を考えていない人700人の内訳で、それぞれの基礎データを分析しました。
分析は着手したばかりでまだこれからですが、今、できているところで気になるのは、
移住をいつ検討するのか
- 移住検討者の平均年齢は63.57歳。一番多いのが60歳で18.5%。実際に移住した人の平均年齢は64.70歳で、一番多いのが67歳の15.0%。「60代になると移住を検討し始め、結論を出すのは67歳くらい」ということでしょうか。また別な見方をすれば、「定年を迎えたがまだ働いている際に検討し、実際の移住は働くのをやめてから」の傾向か。実際に移住者の過半数は無職。
移住の成果と評価
- 移住した人の82.7%が移住してよかったと回答。移住者の決断のポイントとして、1位は自分または配偶者の実家があるところ(42.8%)、2位が生活コストの低下(23.5%)。移住検討者は、1位が純粋に以前から住みたいと思っている(38.4%)、2位が自分または配偶者の実家がある(38.2&)。検討する背景には「夢」がありそうだが、実際には「現実感」が必要か。
- 移住してよかったと回答した人のうち41.1%が生活費の削減になったことを上げ、29.6%が新しい趣味など生活にゆとりができたことを挙げる。移住が良くなかったと回答した17.3%の人が挙げた理由は、生活コストが下がらない(39.6%)、仕事が見つからない(35.8%)、旧友とのネットワークの喪失(34.0%)。
移住検討都市
- 移住を検討した、または検討したがあきらめたという人のうち、検討した都市のエリアは、比率でみると関東18.5%、九州・沖縄18.4%、甲信越・北陸13.8%、東海13.5%。
分析結果は、折々、このブログで紹介していきます。最後にはアンケート結果をPPTにまとめて、講演で使えるようにしていきます。